【韓国語】우리・느그の意味・使い方

ネットで「ウリ(우리)」の対義語として使われている「ヌグ(느그)」をご紹介します。

ヌグ(누구)じゃないよ。ヌグ(느그)だよ。

韓国語を話せるように
なりたいなら

ウリ(우리)とは

ウリ(우리)の意味

ウリ(우리)は「私たち」「私たちの」という意味を持つ韓国語です。

もう少し正確に意味を理解するため、Naver辞典をチェックしてみましょう。

1. 말하는 이가 자기와 듣는 이, 또는 자기와 듣는 이를 포함한 여러 사람을 가리키는 일인칭 대명사.

[訳] 話し手と聞き手、または話し手・聞き手を含む複数人を指す一人称

2. 말하는 이가 자기보다 높지 아니한 사람을 상대하여 자기를 포함한 여러 사람을 가리키는 일인칭 대명사.

[訳] 話し手が自分と同等または目下の相手に対し、自分を含む複数人を指す一人称

3. ((일부 명사 앞에 쓰여)) 말하는 이가 자기보다 높지 아니한 사람을 상대하여 어떤 대상이 자기와 친밀한 관계임을 나타낼 때 쓰는 말.

[訳] (名詞の前に使い)話し手が自分と同等または目下の相手に対し、ある対象と自分が親密な関係であることを示す際に使う

Naver 辞典

本記事では「ヌグ(느그)」を知ることが目的なので、関連する3番の意味に着目してご紹介していきます。

※どう関連するかは記事の後半「ヌグ(느그)」の説明箇所で説明します

「우리 ○○(名詞)」とは

先ほどNaver辞典から引用した各意味の例文をさらっとご紹介すると↓こんな感じ。

  1. 우리 치킨 먹자(私たちチキン食べよう)
  2. 우리 먼저 나갈게(私たち先に外出るね)
  3. 우리 남편이 사준 선물(夫が買ってくれたプレゼント)

例文を見ると、3番目の日本語訳では"私たち"が使われていません

もちろん、直訳すれば"私たちの夫が買ってくれたプレゼント"となります。

しかし..

「ん?私たちの夫?」
「一夫多妻制なの?」

と、直訳で考えると違和感が生まれてしまいます。

違和感の理由は、日本にはない韓国文化の「集団意識」にあります。

集団意識:"自分がどの集団に所属しているか"を意識すること

(集団の例)国・家族・学校・会社・地元・スポーツチーム..etc

※私は専門的に韓国文化を学んでいるわけではありません。ただ四六時中、韓国ドラマや韓国のゲーム実況を見ているただのオタクです。真剣に考えすぎず、韓国語の理解の手助け程度に読み流してください。

さて、この集団意識をもとに우리 남편を訳すと、
私が属する家族の中の夫"と表現できます。

⇒ 私と夫は同じ集団に所属している

⇒ 私と夫が近しい・親密な関係であることを示す

このように意味を深堀りすると、
「우리 ○○(名詞)」の우리には"○○に対する親しみ・愛情"を示す力があると理解できます。

ヌグ(느그)とは

※「誰」を意味する、ヌグ(누구)とは別の言葉です。打ち間違いじゃないよ!

ヌグ(느그)の意味

ヌグ(느그)はノヒ(너희)の慶尚南道で使われる方言です。

ノヒ(너희)「君たち」「君たちの」という意味

つまり、ウリ(우리)の対義語です。

※ウリ(우리):「私たち」「私たちの」という意味

ヌグ(느그)のネット上での使い方

はじめに言っておきますが、
ヌグ(느그)自体は悪い意味を持つ単語ではありません!

しかしネット上では、時々、
ネガティブなイメージを持つ言葉として使われています。

一番有名なのが「ヌグフン(느그흥)」。
これは韓国の超有名・人気なサッカー選手、ソン・フンミン(손흥민)さんのあだ名です。

常に使われるあだ名ではありません。
ソン・フンミン選手ががっかりするようなプレーをした時に使われています。

反対に、ソン・フンミン選手が凄まじい活躍を見せた時は「ウリフン(우리흥)」や「ソンナルドゥ(손날두)」などと呼ばれています。

まとめると↓こんな感じ。

  • 活躍した時:우리
  • 失望するプレーをした時:느그

まとめ

  • ウリ(우리)の意味:私たち、私たちの
  • ヌグ(느그)の意味:君たち、君たちの
  • ウリ(우리) ⇔ ヌグ(느그)