【韓国プロゲーマー】Faker選手のプロフィール・兵役事情・伝説紹介

世界中から人気を集める、韓国の伝説プロゲーマーFaker選手についてご紹介します。

Faker(フェイカー)選手のプロフィール

引用元:T1公式サイト

基本情報

名前Faker
本名イ・サンヒョク(이상혁)
あだ名unkillable demon king
GOAT
ウリヒョク(우리혁)
大サンヒョク(대상혁)※”偉大なるサンヒョク”のような意味
神サンヒョク(신상혁)
誕生日1996年5月7日
身長177cm
出身地ソウル特別市 江西区 加陽洞
家族祖母、父、弟
学歴ドゥンウォン中学校
麻浦高校(中退)
MBTIISTP
好きな食べ物火鍋
趣味読書
デビュー2013年4月6日
所属チームT1※
ポジションミッド
SNS等X(Twitter)InstagramFacebookYouTubeafreecaTV

※チーム名称の変更により、年度ごとに異なるチームへ所属しているようにも見えるが、実際はデビュー時から10年以上同じチームに所属している
※チーム名称の変更:SK telecom #2 → SK telecom K → SK telecom T1 → T1

大会経歴(2013年~2023年)

年度別に大会経歴をまとめていきます。
※LCK大会のみ、MVP欄にMVP獲得有無だけでなく、MVPポイント順位も記載

2013年度

Faker選手のデビュー年。

ワールズ初優勝、さらにLCK[冬]は全戦全勝。

大会期間大会名チーム順位MVP
4/3~6/15OLYMPUS Champions Spring(LCK 春)3位4位
6/24~29第2回 AMD-INVEN GamExperience4強
7/3~8/31HOT6 Champions Summer(LCK 夏)1位MVP(1位)
9/4~9/7League of Legends World Championship 国家代表選抜戦1位
9/16~10/5League of Legends World Championship(ワールズ)1位
10/14~18World Cyber Games 国家代表選抜戦4位

2014年度

昨年度と打って変わり、チーム成績が振るわず。
一方で、チーム成績に比べるとFaker選手自身のMVPポイントは高かった。

Faker選手のワンマン化が目立った1年。

大会期間大会名チーム順位MVP
2013/11/15~2014/1/25PANDORA TV Champions Winter(LCK 冬)1位MVP(1位)
3/12~5/24HOT6 Champions Spring(LCK 春)8強23位
3/3~5/17bigfile NLB Spring(NLB 春)3位
5/8~11All-Star Invitational(オールスター戦)1位
2/13~6/8SKT LTE-A LoL Masters2位
6/18~8/16HOT6 Champions Summer(LCK 夏)8強12位
6/10~8/9IT ENJOY NLB Summer(NLB1位
8/27~8/30League of Legends World Championship 国家代表選抜戦2位

2015年度

この年度からSK telecom SとSK telecom Kが合体。
1つのチーム"SK telecom T1"として活動するようになった。

チームの統合・リビルディングの結果、Faker選手のみならずチーム全体が<神>と呼ばれるほどのチームへと変身。
LCK春夏およびワールズを優勝し、T1の最高の全盛期とも呼ばれている。

大会期間大会名チーム順位MVP
2014/12/3~20SBENU LoL Champions Korea Spring プレシーズン1位
1/7~5/2SBENU LoL Champions Korea Spring(LCK 春)1位2位
5/7~10Mid-Season Invitational(MSI)2位
5/20~8/29SBENU LoL Champions Korea Summer(LCK 夏)1位2位
10/1~31League of Legends World Championship(ワールズ)1位
11/6~14LoL KeSPA Cup4強
12/10~13League of Legends All-Star(オールスター戦)1位

2016年度

昨年ワールズにてMVPを獲得した実力者である、主将&トップのMaRin選手が他チームへ移籍。

新たなチームメンバーと共に迎えた2016年だったが、心配とは裏腹に全ての主要な国際大会で優勝を果たす。
またFaker選手自身もMSI・ワールズの2大会でMVPを獲得した。

大会期間大会名チーム順位MVP
1/13~4/23Kkokkalcon LoL Champions Korea Spring(LCK 春)1位8位
3/4~6IEM Season X – World Championship1位
5/4~15Mid-Season Invitational(MSI)1位決勝MVP
5/25~8/30Coca-Cola Zero LoL Champions Korea Summer(LCK 夏)3位4位
9/30~10/30League of Legends World Championship(ワールズ)1位MVP
11/9~19LoL KeSPA Cup4強
12/8~11League of Legends All-Star(オールスター戦)2位

2017年度

昨年Faker選手と共にオールスター戦に出場したBengi選手、そしてDuke選手がチームから離れた。
そして、新たにHuni選手・Peanut選手・Sky選手を迎えた。

LCK夏は最終結果が2位だったものの、かなりの苦戦を強いられた。

主要大会の結果が優勝/準優勝であったことを踏まえると"最悪の1年"ではなかったが、成績が下落傾向であり翌年度への課題が多く残る1年となった。

大会期間大会名チーム順位MVP
1/17~4/22LoL Champions Korea Spring(LCK 春)1位4位
4/29~5/22Mid-Season Invitational(MSI)1位
5/30~8/26LoL Champions Korea Summer(LCK 夏)2位6位
7/3~9Rift Rivals2位
9/23~11/4League of Legends World Championship(ワールズ)2位
11/20~12/2LoL KeSPA Cup4強
12/8~11League of Legends All-Star(オールスター戦)地域対抗戦:2位
1 vs 1:8強

2018年度

昨年メンバー入りしたHuni選手・Peanut選手・Sky選手がチームから離れ、新たにThai選手やBlossom選手が加わった。

昨年チームを離れたBengi選手がコーチとして戻ってきた。

そして、T1は創立以来最大の暗黒時代を迎えた。

大会期間大会名チーム順位MVP
1/16~4/8LoL Champions Korea Spring(LCK 春)4位9位
6/12~9/8LoL Champions Korea Summer(LCK 夏)7位12位
7/7~7/8Rift Rivals2位
8/18~9/2Jakarta Palembang 2018(アジア大会)銀メダル
9/12~16League of Legends World Championship 国家代表選抜戦1ラウンド敗退
12/6~8League of Legends All-Star(オールスター戦)1 vs 1:8強
2 vs 2:2位
中国 vs 韓国:敗
東西王座決定戦:勝
ネクサスブリッツ:勝

2019年度

Faker選手はT1との再契約("2+1"の3年契約)を締結。
Leo選手・Effort選手もT1に残留。

他メンバー(昨年コーチとして戻ってきたBengi選手(ペ・ソンウンコーチ)も含む)は全員契約が終了。

そしてKhan選手・Teddy選手・Clid選手など新たに迎えた。
「FAとなった選手のうち1,2位を争う選手を選んだ」とも言われ、2015年度レベルのドリームチームとなることが期待された。

こうして迎えた2019年度は、、

国内の成績で見ると、LCK春夏どちらも優勝
しかし、国際大会MSI・ワールズどちらも準決勝敗退。決勝戦まで上がることができなかった。

他のチームであれば非常に好成績な1年と言えるが、他でもなく"T1"であるために"失敗のシーズン"と記録された。

大会期間大会名チーム順位MVP
12/18~31LoL KeSPA Cup8強
1/16~4/1320 Woori LoL Champions Korea Spring(LCK 春)1位13位
5/1~19Mid-Season Invitational(MSI)4強
6/5~8/31Woori Bank LoL Champions Korea Summer(LCK 夏)1位10位
7/4~7/7Rift Rivals1位
10/2~11/10League of Legends World Championship(ワールズ)4強
12/6~8League of Legends All-Star(オールスター戦)1 vs 1:16強
URFモード:敗
アサシンモード:勝
中国 vs 韓国:勝
オールプロ:勝
アサシン
オールプロ

Player of the game

2020年度

すでに実力が証明されている経験者を選んだ昨年度と比べ、2020年はアカデミー練習生だった数名がチームに加わりポテンシャル重視のチーム構成となった。

※2023年現在もT1で活躍を続けるGumayusi選手も、今年度よりチームに加わった練習生出身メンバーの1人

Faker選手を含むベテラン選手の不振、主戦メンバーの不在など課題が残った。
しかし、暗黒の2018年度と比べれば、練習生出身メンバーの潜在能力という希望があ……る?

大会期間大会名チーム順位MVP
12/23~1/5LoL KeSPA Cup ULSAN4強
2/5~4/25Woori Bank LoL Champions Korea Spring(LCK 春)1位
5/28~31Mid-Season Cupグループステージ脱落
6/17~9/5Woori Bank LoL Champions Korea Summer(LCK 夏)5位
9/7~9/9League of Legends World Championship 国家代表選抜戦2位
12/18~20League of Legends All-Star(オールスター戦)韓国 vs 太平洋:敗
韓国 vs オセアニア:敗
中国 vs 韓国:勝
1 vs 1:8強
中国 vs 韓国1セット目

Player of the game

2021年度

監督・コーチ選任やT1公式ディスコードの不適切な発言など。
シーズン開始前に、T1の運営側で様々な問題が発生。

一方、選手の迎入においては、当時のFAで最高サポーターとされるKeria選手の獲得に成功。
そしてアカデミー練習生の中から高評価のZeus選手Oner選手などがメンバー入りした。

結果的には、2018年以来2度目の無冠シーズンとなった。

しかし、そこまで悲観的な見方はされていない。
理由は昨年から課題だった主戦メンバーは固定されていき、Faker選手以外ほとんど新人選手で構成されたチームにも関わらずワールズ出場を果たしたからだ。

来年度に期待がかかる締めくくりとなった。

大会期間大会名チーム順位MVP
1/13~4/10League of Legends Champions Korea Spring(LCK 春)4位30位
6/9~8/28League of Legends Champions Korea Summer(LCK 夏)2位3位
8/31~9/2League of Legends World Championship 国家代表選抜戦1位
10/5~11/6League of Legends World Championship(ワールズ)4強

2022年度

昨年末でT1との契約が終了したFaker選手は、T1だけでなく中国・北米のチームからもオファーを受けた。

特に北米リーグのTeam Liquidは、
「Faker選手の獲得に成功した場合、韓国語が可能な選手でのロースターを計画」
とし、Faker選手も真剣に検討していたと言われている。

最終的に、Faker選手は再度T1と契約を結んだ
※2019年度は"2+1"の3年契約だったが、今回は"1+1"の2年契約

LCK春では全戦全勝を達成し、ミッドポジションの今シーズン最高選手に選出。
そして今大会の優勝により、LCK優勝通算10回という大記録を達成した。

アジア大会の国家代表候補に選ばれ、4/18から約1週間の光州にて合宿。
そして代表選抜評価戦が4/22,23に開催。

MSI直前の大事な時期に代表選抜以外にも、広告の撮影やライブ配信など。。
あまりに厳しいスケジュールにより生活リズムが崩れ、普段は文句を言わないFaker選手も、ライブ配信中に運営への不満を漏らすほどだった。

それでもMSI・LCK・ワールズで準優勝と好成績を残し、現在進行形で最高の選手の1人であることを証明した。

ちなみに超有名なFaker選手のこちらの名言
「지난 월즈에서 "왕이 돌아왔다"라고 했는데, I never left.」
[訳] 昨年のワールズで"王が戻ってきた"と言われたが、私はずっとここにいた
は、今年度のMSIにて登場。

大会期間大会名チーム順位MVP
1/12~4/2League of Legends Champions Korea Spring(LCK 春)1位4位、
All-Pro First team
5/10~29Mid-Season Invitational(MSI)2位
6/15~8/28League of Legends Champions Korea Summer(LCK 夏)2位8位
9/30~11/6League of Legends World Championship(ワールズ)2位

2023年

T1と3年契約を締結した。
2+1年のようなオプション無しの、3・年・契・約

1年または1+1年のような短期契約が多い中、無オプションの3年契約は超破格の契約と言える。

LCK春夏・MSI準優勝、LCK夏の途中で手首の負傷など苦難が続いた。
「やはり27歳という年齢はプロゲーマーには高齢か」と悲観ムードが漂っていた。

しかし最後の最後に、アジア大会金メダルワールズ優勝

最も重要な場面でチームメイトと共に自身を再度証明した。

大会期間大会名チーム順位MVP
1/10~11League of Legends Season Kickoff1 vs 1:勝
チーム対決:敗
1/18~4/9League of Legends Champions Korea Spring(LCK 春)2位7位、
All-Pro First team
5/2~21Mid-Season Invitational(MSI)3位
6/7~8/20League of Legends Champions Korea Summer(LCK 夏)2位25位
9/25~29Hangzhou 2022(アジア大会)金メダル
10/10~11/19League of Legends World Championship(ワールズ)1位

Faker選手のLoL設定・使用デバイス

LoLの設定

別の記事にまとめています。

伝説のLoLプレイヤー「Faker選手」のゲーム設定を調べてみた

使用デバイス(マウス、キーボードなど)

別の記事にまとめています。

伝説のLoLプレイヤー「Faker」選手が使うゲームデバイス紹介(マウス、キーボードなど)

Faker(フェイカー)選手に関する豆知識

金メダルを取ったから兵役免除?

韓国ではオリンピックで銅メダル以上
またはアジア大会で金メダルを獲得すると兵役免除(4級:補充役 – 芸術体育要員)となります。

これはもちろんeスポーツも対象です。

一番記憶に新しい2023年開催の杭州アジア大会では、
Faker選手もメンバー入りしていた韓国のリーグ・オブ・レジェンド代表チームが金メダルを獲得しました。

「では金メダルを獲得したから兵役免除なのか」
と思いますよね。

調べてみるとFaker選手は、
アジア大会の以前にすでに「5級:戦時勤労役(平時の兵役免除)」判定を受けていたようです。

Faker選手や所属チームのT1側が、
Faker選手の兵役に関して公式に述べた文書は見つかりませんでした。

しかし、2022年11月28日にT1が
Faker選手と3年間の再契約を結んだ
ことを明らかに。

この"2025年までの3年契約"により、Faker選手が兵役免除であることが間接的に証明されました。

理由は、満28歳までに軍入隊しなければならないため。

2024年の誕生日(2025年5月7日)を迎えると、Faker選手は満28歳になります。

つまり、Faker選手が"すでに兵役免除"でない限り、理論上2025年11月までの3年間の契約履行は不可能なんです。

具体的な免除理由については、Faker選手の最終学歴が中卒であること。

"中卒による兵役免除"は2021年に法改正され、2023年現在は存在しない条件です。
しかし、かつては最終学歴が中卒の場合「4級:補充役」と判定されていました。

Faker選手も高校を中退しているため、同様に「4級:補充役」と判定を受けます。
そして召集通知が来ず「長期待機」により、最終的に「5級:戦時勤労役(平時の兵役免除)」と判定されたようです。

年俸について(海外からのスカウト<年俸2000万ドル>を断った話)

10年に渡り数々の大会で優勝を収め、
大企業のスポンサーもついているFaker選手。

気になる年俸ですが、契約上の理由で明確な金額は明らかになっていません。

「現在サンヒョク(Faker選手の本名)は、韓国内のプロスポーツ選手の中で最高レベルの年俸」
と2018年のインタビューにてSKTオ・ギョンシク団長が答えたことを踏まえ、70億ウォン(約7億円)ほどではないかと推測されています。

正直、私は個人的に「7億円はレベルが高すぎてよくわからん..」と想像の範疇を超えたのですが、さらに驚いたのが海外からのオファー。

2022年4月にT1の代表が「ある中国チームがサンヒョクに年俸2000万ドルのオファーをした」と話していました。

2000万ドル=約30億円

???/(^o^)\

海外からの30億円のオファーを断り、既存の所属チームである自国内チームT1と再契約をしたFaker選手イケメンかて。。

幼いころ祖母・父・弟と4人で15坪のアパートで暮らし、生活保護受給家庭であったことでも知られているFaker選手。
現在は江西エリアに11階建てのビル「Faker Tower」を所有。

つまりFaker選手は有名プロゲーマーでありながら、ビルオーナーでもあります。

ちなみに、該当のビルは2020年6月に113億ウォンで取引されたそうです。
これまた意味の分からない規模の金額ですね☆彡

1階にはカフェも入っているようです。(2022年時点の情報)
Google Mapでは表示されませんが、韓国の네이버지도(ネイバー地図)では表示されるので2023年11月現在も運営している様子。

▼ Faker Towerの場所

Faker選手最愛のレストランは、あの有名火鍋チェーン店

最近(2023年10月)にもFaker選手の目撃談が上がったのは「海底撈火鍋(かいていろうひなべ)」。

海底撈火鍋」とは中国発の火鍋チェーン店です。

日本にも11店舗展開しています。
東京には池袋・新宿・秋葉原・上野の4店舗あります。

※ちなみに韓国では「ハイディラオ(하이디라오)」と呼ばれています

「海底撈火鍋での目撃談は信用できる」と言われています。

それほどまでに、ファンの間ではFaker選手が海底撈火鍋の常連客であると有名です。

こちらのライブ配信ハイライト動画でも"火鍋愛"を感じられます。

視聴者の方から投げ銭で
「油断を1回する度に火鍋を1回没収したら油断しないのでは?」
と投げ銭をもらっていました。

その投げ銭に対してFaker選手は、
「ありがとうございます。油断しないようにしなきゃ。」
と答えていました(笑)