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「否定文ってどう作るんだっけ?」
「否定の表現ってどう使い分けるの?」
と悩んだことはありませんか?
韓国語の否定には大きく分けて以下の3種類があります。
- 名詞の否定 (〜ではない・〜じゃない)
∟ 〜이/가 아니다 - 動詞・形容詞の否定 (〜しない・〜くない)
∟ 안 〜
∟ 〜지 않다 - 可能の否定:不可能 (〜できない)
∟ 못 〜
∟ 〜지 못하다
∟ 〜을/ㄹ 수 없다
それぞれの表現には微妙なニュアンスの違いや使い分けがあり、適切に使うことでより自然な韓国語に近づけます。
この記事では、これらの否定表現の作り方や使い方を分かりやすく解説していきます!
1. 「〜じゃない」名詞の否定(이/가 아니에요)
韓国語で「〜じゃない」と名詞を否定するには「〜이/가 아니에요」 を使います。
否定したい名詞の最後の文字がパッチム有りかどうかで形が変わります!
パッチム:文字の下に付く子音
→ 詳しくは「パッチムの解説記事」をチェック
名詞の最後の文字 | 否定形 | 例文 |
---|---|---|
パッチムあり | 이 아니에요 | 학생이 아니에요. (学生じゃないです) |
パッチム無し | 가 아니에요 | 친구가 아니에요. (友達じゃないです) |
ただし会話の中では「이/가」が省略されることも多々あり!
- 학생 아니에요 (学生じゃないです)
- 친구 아니에요 (友達じゃないです)
このように「名詞 + 아니에요」だけでも意味が通じます。
特に、日常会話やチャットなどカジュアルな場面では省略されることが多いです。
でもまずは「〜이/가 아니에요」の形からしっかり覚えましょう!
実は「〜은/는 아니에요」も名詞の否定形です。
助詞「이/가」の代わりに「은/는」を使うと強調・比較のニュアンスが加わります。
- A: 이거 누가 했어요? (これ誰がやりましたか?)
B: 일단 저는 아니에요.(とりあえず、私ではないです) - 당신만의 잘못은 아니에요.(あなただけのせいではないです)
パッチムがある時は「은」を、ない時は「는」を使う
→ 詳しくは「よく使う助詞のまとめ記事」をチェック
日常会話の中でよく使われる、
語尾を変えた名詞の否定パターンをまとめてみました。
フレーズ | 意味 |
---|---|
(〜이/가) 아니야 | 〜じゃないよ(タメ口) |
(〜이/가) 아닌데요 | 〜じゃないですけど 〜じゃないんですが |
(〜이/가) 아니죠? | 〜じゃないですよね? |
(〜이/가) 아니겠죠? | 〜じゃないですよね…? |
(〜이/가) 아닐걸? | 〜じゃないと思うよ? |
(〜이/가) 아니네요 | 〜じゃないですね |
(〜이/가) 아니잖아요 | 〜ではないじゃないですか 〜じゃないじゃないですか |
(〜이/가) 아닐 수 있어 | 〜じゃないかもしれない |
(〜이/가) 아닐까요? | 〜じゃないでしょうか? |
(〜이/가) 아니었어요 | 〜じゃなかったです |
2. 「〜しない・〜くない」動詞・形容詞の否定(안 〜、〜지 않다)
韓国語で「〜しない」「〜くない」と動詞や形容詞を否定するには「안 〜」 または 「〜지 않다」 を使います。
「안 〜」は超簡単で動詞や形容詞の前につけるだけ!
例文:
- 오늘은 안 가요.(今日は行きません)
- 어제보다 안 추워요.(昨日より寒くないです)
動詞や形容詞の否定形には、形がもう一つあります。
「語幹 + -지 않다」です。
例文:
- 공부하지 않아요.(勉強しません)
- 맵지 않아요.(辛くありません)
意味は「안 ~/〜지 않다」も全く同じです。
안 〜 | 日常会話でよく使われる | 短くてカジュアル |
〜지 않다 | 書き言葉・フォーマルな場面 | やや丁寧で理論的 |
日常会話では「안 ~」を主に使います。短いので言いやすいですよね!一方で、あえて「〜지 않다」を会話で使うと、よりハッキリ・しっかりと否定するニュアンスを表すことができます。
以下の単語を否定する時は要注意です!
- 알다 (知る)
→ 「知らない」は「모르다」を使う。「안 알다, 알지 않다」とは言わない - 〇〇하다動詞 (공부하다, 운동하다など)
→ 「안 〇〇하다」とは言えない。「〇〇하지 않다, 〇〇 안 하다」と言う
3. 「〜できない」可能の否定=不可能(못 〜、〜지 못하다、〜을/ㄹ 수 없다)
何かが「できない」と言うときは「못 〜」「〜지 못하다」「〜을/ㄹ 수 없다」 を使います。
「못」を動詞の前につけるだけ!
例文:
- 이건 못 먹어요.(これは食べられません。)
- 지금 못 가요.(今行けません。)
「〇〇하다」の形の動詞は「못 〇〇하다」と使えません。
代わりに「〇〇(을/를) 못 하다」のように、〇〇と하다の間に못を入れて使うことができます。
- 겁이 많아서 운전(을) 못 해요.(怖がりなので運転できません)
- 아무것도 준비(를) 못 했어요.(何も準備できませんでした)
2つ目の「〜できない」を表す形は「語幹 + -지 못하다」です。
例文:
- 약속을 지키지 못했어요.(約束を守れませんでした)
- 생각보다 비싸서 사지 못했어요.(思ったより値段が高くて買えませんでした)
これで最後です!
3つ目の「〜できない」を表す形「〜을/ㄹ 수 없다」は、語幹にパッチムがあるかどうかで形が変わります。
パッチム有無 | 不可能の形 | 例文 |
---|---|---|
パッチムあり | -을 수 없다 | 먹다 → 먹을 수 없다 (食べられない) 만들다 → 만들 수 없다 (作れない) |
パッチム無し | -ㄹ 수 없다 | 가다 → 갈 수 없다 (行けない) 보다 → 볼 수 없다 (見れない) |
例文:
- 이건 믿을 수 없어요.(これは信じられません)
- 그건 말할 수 없어요.(それは言えません)
못 〜 | 日常会話でよく使われる | 短くてカジュアル |
〜지 못하다 | 書き言葉・フォーマルな場面 | やや丁寧で理論的 |
〜을/ㄹ 수 없다 | 日常会話でも書き言葉でも使われる | 「絶対にできない」に近い不可能を表す |