韓国語「너무ノム」と「많이マニ」の違いを徹底解説

「”너무 좋아해” と “많이 좋아해”ってどう違うの?」

こう疑問を持っている人いませんか?

私も初めは「많이」の使う場面がよく分からず、どんな時もとりあえず「너무」を使っていました。

まず結論から言うと「大好き」は韓国語で「많이 좋아해」「너무 좋아해」。

つまり、どちらでもOKです。

「どっちも同じ意味?」
「じゃあどっちを使えばいいの?」

そんな疑問を解決すべく、これから「너무・많이」の意味・使い方の違いを丁寧に解説します。

この記事を読めばきっと自信を持って使い分けられるようになりますよ!

「너무」(ノム)の意味・使い方

基本的な意味

너무

副詞

  1. 一定の程度や限界をはるかに超えた状態で。
Naver 辞典

「너무」(ノム)は主に感情・状態を強調する際に使われ、「あまりにも」「すごく」を意味します。

実際は単なる強調語(「すごく・とても」など)としても使われていますが、本来は否定的なニュアンスを表現する際に使います。(「あまりにも・過度に」など)

使い方の注意点

日本語でも「〜すぎる」を多用すると、どこか過剰に聞こえ、子供っぽく見られちゃいますよね。

「너무」がまさに「〜すぎる」を表現する言葉です。

「すごく・とても」と感情を強調したい時、常に「너무」を使ってませんか?

ギクッと心当たりがある人は、こちら↓の記事がおすすめです。

他の単語・フレーズもスラっと言えるようになると韓国語レベルが格段にアップしますよ!

使い方の例文

イ ヨンファ ノム スルポヨ.

이 영화 너무 슬퍼요.

この映画、すごく悲しいです。

ペガ ノム コパヨ.

배가 너무 고파요.

お腹がすごく空いています。

ノム イェッポヨ!

너무 예뻐요!

すごく綺麗です!

「많이(マニ)」の意味と使い方

基本的な意味

많-이

副詞

  1. 数や分量、程度などが一定の基準を超えて。
Naver 辞典

「많이」(マニ)は主に量や回数を強調する際に使われ、「たくさん」「多く」といった意味を持ちます。

動詞と一緒に使うことが多く、形容詞とはあまり使われません。

使い方の注意点

「많이」は数量の多さ・頻度の高さを強調したい時に使用するのが一般的です。

そのため、感情・状態を強調する「너무」とは基本的に異なるニュアンスで使われます。

使い方の例文

イボン ジュヌン チングル マニ マンナッソヨ.

이번 주는 친구들을 많이 만났어요.

今週は友達にたくさん会いました。

マニ モゴヨ.

많이 먹어요.

たくさん食べてください。

コンブル マニ ヘッソヨ.

공부를 많이 했어요.

たくさん勉強しました。

「너무」と「많이」の使い分けを例文で理解する

感情や状態を表現する場合

感情や状態を強調する際には「너무」の方が一般的ですが、一部のケースで「많이」も使われます。

まずは「많이」を使うと、やや不自然に聞こえる場合を見てみましょう。

  • 너무 기뻐요.
    (すごく嬉しいです。)
  • 많이 기뻐요.【不自然】
    (たくさん嬉しいです。)
  • 너무 예뻐요.
    (すごく綺麗です。)
  • 많이 예뻐요.【不自然】
    (たくさん綺麗です。)

このように感情や状態を表す形容詞をそのまま強調する時に「많이」を使うと不自然になります。

しかし、形容詞を動詞に変化させると、違和感なく「많이」を使えるようになります。

  • 많이 기뻐해요.
    (とても喜んでいます。)
    ※例えば、相手が私の娘に以前プレゼントをくれた時に「(娘がプレゼントをもらって)とても喜んでいます」のように使える。
  • 많이 기뻐졌어요.
    (とても嬉しくなりました。)
  • 많이 예뻐해 줘요.
    (たくさん可愛がってください。)
  • 많이 예뻐졌어요.
    (とても綺麗になりました。)

数量や回数を表現する場合

数量や回数を強調する際には「많이」が適しています。

「너무」を一緒に使うことで、量や頻度が「過度に」多いことを表現できます。

  • 너무 먹었어요.
    (食べすぎました。)
    ※下二つと比べるとあまり使われないが、これも自然な表現。「너무 (많이) 먹었어요.」と”많이”が省略されていると考えると理解しやすい。
  • 많이 먹었어요.
    (たくさん食べました。)
  • 너무 많이 먹었어요.
    (たくさん食べすぎました。)

「너무」と「많이」の違いを理解する:好きや愛の表現において

1. 「너무 좋아해」や「너무 사랑해」のニュアンス

感情の強調・制御できない感情を表す

「너무」(ノム)は本来「あまりにも・過度に」などの意味を持つ言葉でしたね。

つまり、単に強調したい場合だけでなく、
感情・状態が過剰であると表現する際にも使われます。

このため「너무 좋아해」や「너무 사랑해」からは、「溢れんばかりの大きな好意・愛情」も「好きすぎる・愛しすぎる」といったニュアンスも感じられます。

「너무 좋아해」「너무 사랑해」の例文

ラミョヌル ノム チョアヘソ ハルエ ハン ボヌン ッコ モンヌンガッタヨ.

라면을 너무 좋아해서 하루에 한 번은 꼭 먹는 것 같아요.

ラーメンが好きすぎて毎日1個は必ず食べてる気がします。

クニョヌン コジンマルル ノム サランヘ

『그녀는 거짓말을 너무 사랑해』

『彼女は嘘を愛しすぎてる』

2. 「많이 좋아해」や「많이 사랑해」のニュアンス

真っ直ぐで素直な感情の強調

「많이」(マニ)は「たくさん・多く」を意味し、感情の強さや量が強調されます。

しかし「너무」ほどの過度さは含まれていません。

むしろ「とても好き・大好き」といった、真っ直ぐで素直な感情の強調が伝わりやすい表現です。

「많이 좋아해」「많이 사랑해」の例文

ネガ ノル マニ チョアヘ.

내가 널 많이 좋아해.

私は君が大好き。

ナド マニ サランヘ.

나도 많이 사랑해.

私もとっても愛してる。

3. ポイントのまとめ

  • 너무:感情の「過度さ・過剰さ」を強調し、時に制御しきれないほどの感情が伝わる。
  • 많이:感情の「量・頻度」を強調し、真っ直ぐで素直な強い感情が伝わりやすい。

最後に「大好き」を意味する2つのフレーズの違いをまとめます!

  • 너무 좋아해:「好きすぎてどうしようもない」というニュアンス
  • 많이 좋아해:「たくさん好き、心から愛している」といった穏やかな強調

おわり。